しつけの基本は散歩から

dog-and-man 2014年01月

地域の新年会で犬の話題になり、『アイン』はどうして大人しく散歩できるかという話になりました。

みんなの散歩はどんな感じなのかを逆に訊いてみると、家族の中でも人によって犬の態度が違うことが分かりました。

お父さんが家族のボスになっている家庭ではお父さんが散歩する時は大人しく、

お母さんが家族のボスになっている家庭ではお母さんが散歩する時は大人しく。

といった家庭が多かったです。

中には、「犬がお母さんのそばでくつろいでいるときにお父さんが近づくと、犬が歯をむき出して唸るんだよ」といったお宅もありました。

散歩は、犬に家族の順位を教える一番いい機会です。

唸られるお父さんの話をよく聞いてみると、予想通りに犬の好き勝手に散歩をさせていました。

メールで問題行動の相談を受けたときも、場合によっては散歩の仕方をお伝えすることがあるのですが、「どうして、しつけと散歩が関係あるのか」理解してもらえないことが多いです。

ほとんどのしつけの基本は、散歩でできると思います。

我が家の『アイン』も前の飼い主さんがきちんとしつけていなかったので、『ビー』と違った苦労がありました。

途中で家族が変わって可哀想という思いもあったので、厳しくすることを遠慮していたこともあります。

でも、可哀想というのは人間だけが持っている感情なので、犬には通じません。

「ああ、私に気を遣ってくれてるんだな」なんて思ってくれないんですね。

そこで『アイン』を迎えて3ヶ月目に、ちゃんとしつけようと決めて、まずは散歩から変えることにしました。

最初は自分の言い分が通らないことに拒否反応を示しましたが、3日も続けていると散歩だけでなく家の中での様子もガラッと変わりました。

目に見えて大きな変化が起きたのです。

『アイン』にしても新しい家族との生活でどのように接したらいいのか分からず、ストレスを抱えていたのかも知れません。

人がちゃんとした態度で犬に接することで、犬は自分の立場を理解し、安心できるのだと思います。

散歩は家を出るところから家に帰る(入る)ところまで、いろんなことを犬に教えることができます。

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