「お父さんの言うことしか聞かないんですよ。」
ご近所の奥さんはいつも、雑種の「シロ」と「クロ」を見ながらあきらめ顔で言っています。
普段の散歩係は奥さんか子供さんですが、散歩ではいつも犬が前にでて人を引っ張っています。
時々お父さんが散歩に連れて行くと、「シロ」と「クロ」は大人しく付いて歩いています。
お父さんは、いつも落ち着いて静かな人ですが、色んな役職を引き受けている人格者です。
犬に対しても特別に厳しくしつけをしている様子はないのですが、やっぱりリーダーだと分かるんでしょうね。
お父さんがオヤツをあげるときも、キチンと座って待っています。犬は飼い主に似るって言いますけど・・・
犬が落ち着きがないんじゃなくて、人のほうが落ち着きがないんですね。
大きな声で犬を「しつけ」ようとしても、犬は「遊んでくれてるんだ」くらいにしか思っていないものです。
あんまり言うことを聞いてくれないもんだから、「もう、いいや」って途中であきらめてしまったり(笑)。
少し目を閉じて想像してみましょう。
犬が何十頭かの群れを作っています
どの犬がリーダーか探してみましょう。
見つかりましたか?
そう。それが理想とするリーダーの姿です。