山奥にある渓流まで遊びに行ったのですが、そこにある釣堀りでは2頭の犬が放飼いにされています。
「アイン」にはリードをつけて釣堀りまで歩いていくと、そこの犬たちが「アイン」に気づきました。
最初は小屋から勢い良く飛び出してきましたが、年上の犬は非常にユックリと近づいてきて10mくらいのところでフセに近い格好をして止まりました。
もう一頭は小屋の前でオスワリをして、体はこちらを向いているのですが目は合わさずジッとしていました。
「アイン」も気がついた様子ですが、犬たちとは目を合わさずにクンクンと辺りの匂いを嗅いでいました。
カーミング・シグナルとは
これらのしぐさは、カーミング・シグナルと呼ばれている行動です。
http://e-style.in/column/yawn.html でお伝えしているのも、カーミング・シグナルです。
カーミング・シグナル(Calming Signal)とは、「落ち着きを保つしぐさ」、「緊張を解くしぐさ」とでも訳せるでしょうか。
落ち着くのは、「相手」と「自分」の両方です。
相手に対して「私は敵意を持っていませんヨ」と伝えるのと同時に、自分も落ち着こうとしている行動です。
カーミング・シグナルには30種類以上の行動が確認されていますが、人が見ると犬が本当に伝えたい意思とは違う解釈をしてしまう事もありますから注意が必要です。
詳しく知りたい方は「Yahoo!」などで「カーミングシグナル」で検索すればいろんなホームページで解説されています。
あくまでも参考程度にして、鵜呑みにしないようにしてくださいね。
その時の状況など、犬同士だけが分かり合えるボディー・ランゲジーとでも言えるでしょう。
その後の釣堀りでの経緯ですが、何となく相手の犬たちは、「自分たちのテリトリーには近づかないで欲しい。」
と言っているように思えたので、無理に近づかないでおきました。
「アイン」も知らん顔していたので、その方が良かったのでしょう。
以前お伝えした「犬の言葉翻訳機械」では翻訳できない、犬の「言葉」ですね。
犬の気持ちを知りたければ、犬の行動やしぐさを良く観察する事です。
カーミング・シグナルでいえば、目を細めるとか、首をかしげるとか、鼻をなめるとか・・・
ちょっとしたしぐさなので見落としがちですが、いろんな方法で、あなたに伝えたいことがたくさんあるんです。
犬は人間のことを、「いつも二本足で歩いている変な犬」だと思っています。
私たちから、犬のことを理解してあげましょうよ。
いつもより数分間多く犬に話しかけたり、一緒に遊んであげたりするだけで十分です。