普段のスキンシップも大切ですが、たまには抱き上げたりしてますか?
犬を抱き上げることの大切さ
抱き上げることでできる「しつけ」には2つの効果があります。
主従関係の確認
効果の一つ目は、犬の自由を奪うことで、「人のほうが、地位が高いんだよ」と教えることができます。
頻繁に抱き上げる必要はないですが、気がついたときにでもやってみるとリーダーは誰かを犬に教えることができます。
抱き上げるときに注意することは、
・人の目より上に犬を上げない。
・振り回したりしない。
この2つが挙げられるでしょう。
犬が人より上になると、自分がリーダーだと勘違いさせることになります。
また、軽くゆらすことで刺激に慣れさせることは必要ですが、犬が暴れるようなら刺激が強すぎます。
特に子犬の時期は過剰に反応しますから、軽い刺激から徐々に強くしていきましょう。
小さいお子さんがいらっしゃるお宅では、子供が無理に抱き上げたり、誤って床に落としてしまうこともあります。
なかなか難しいとは思いますが、子供と犬だけで遊ばせることは引っかかれたりする事故もありますから避けたほうがいいでしょう。
子犬の頃の嫌な思い出は、大きくなっても覚えているものです。
犬を落ち着かせる
「大人しく抱かれているのは良いことなんだよ」と教えてあげましょう。
やさしく声をかけたり、耳の後ろや首のあたりを撫でてあげると犬は喜びます。
これは動物病院につれていくときにも必要ですね。
犬は自分の健康を他人にまかせるなんてことはしないですから、あちこち触られたり、注射をされたりするのは好きではありません。
そのために病院嫌いの犬は結構いるものです。
抱き上げることで安心させることができれば、比較的楽に病院につれていくこともできます。
もし暴れるようなら脇やお腹の横を軽く撫でてあげると大人しくなることもあります。
犬によって性格が違いますから、どこを撫でると落ち着くのかいろいろ試してみる必要があります。
我が家は大型犬なので抱けません
ごもっともです(笑)。
大型犬は抱き上げることができませんから、自分の股の間に呼んで仰向けにさせることで同じ効果があります。
ただ単に仰向けにさせるより、足で包み込むような姿勢で行うほうが効果的です。
その他、犬の前足をつかみ上げるのもいいですよ。
前足は犬の急所ですから、前足の自由を奪われるのは好きじゃないんですね。
少し力を入れて握っても大丈夫ですが、力を入れすぎると痛がりますから徐々に力加減を試してみてください。