インターネットで「犬のしつけ方」を調べると、ほめてしつける方法でにぎわっていますが本当にそれでいいのでしょうか。
基本的に犬のしつけは、ほめることです。
では間違った行動をしたときに叱るあるいは体罰を加える事は、どうして良くないのでしょうか?
犬は潜在的にマゾヒストな性格を持っていますから、群れから無視されるよりは誰かに注目して欲しいと
常に思っています。
つまりわざとイタズラをしてでも、自分に関心を持って欲しいと思ってるんですね。
しかし命に関わるような危険な状況では、叱ることも必要です。
落ちているものを食べようとしたり、
電気コードを噛もうとしたり
道路を一人で渡ろうとしたり
などですね。
しかし、絶対に体罰を加えたり叱ったりしてはいけない時期があります。
普段の生活で犬と深い関わりがあるヨーロッパでの研究によると、生後7~10週は恐怖の観念が刷り込まれやすい時期だそうです。
この時期に恐怖を覚えると、その体験が一生心に残ることになりやすく、おびえた性格の犬に成長してしまうこともあります。
家族が大好きなのに、その一方では恐怖を感じているのですから精神的に不安定な状態が一生続くわけですね。
生後7週目というと、ちょうど子犬を迎える時期にあたりますね。
子犬を迎えてから2~3週間程度は非常にデリケートな時期ですからしつけにも気をつけなければなりません。
このデリケートな時期に一番難しいトイレのしつけをすることになるので大変です。
小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、子供が犬に触り過ぎないように注意する必要もあります。
ホメるのにもタイミングが大切です。
「座れ」のしつけを例に取ると、
子犬がオシリをつく瞬間に「座れ」と言ってほめてあげることです。
「何だか分からないけど、
座れって聞こえたときに
オシリを床につけたらホメられた。
これはいいことなんだ。」
と覚えてもらうのが理想的です。
難しいですね(笑)。
でも何回もやっていれば覚えてくれますから、あまり神経質になることもないでしょう。
一番いけないのは、何度やっても覚えてくれないからって不機嫌になったり、叱ったり、大きな声を出すことです。
子犬はどうしてご主人の機嫌が悪くなったのか理解できないので不安になります。
今は立派なことを書いているわたしも、「ビー」のしつけでは本当に悩みました。
「頭の悪い子犬じゃないの?」って(笑)。
でも時間をかけて覚えてもらうしかないんですね。