「愛の交換」という言葉があります。
「相手の愛情が欲しければ、まず相手を愛すること。」
恋人・夫婦、親子はもちろん、人と犬との関係も愛情の交換の上で成り立っています。
簡単に書いてしまえばこんな内容ですが、実行しようとするとなかなか難しいことです。
迎えた子犬はかわいいと思って一生懸命に世話をしますが、しつけをしようとしてもなかなか覚えてくれなくてあせってしまう。
そこで、「こんなはずじゃなかった」と愛情が薄れていってしまう。
犬も敏感に人の態度を感じていますから、人が頼りにならないと感じると自分がリーダーになろうする。
最悪の場合は、群を見捨てて放浪の旅に出てしまうこともあります。
ちょっと例えが違うかもしれませんが、自動車販売店の営業の方は、この「愛の交換」のベテランかもしれません。
「この車が欲しい」と思ってお店を訪ねても、家族構成や使用目的など詳しく聞いてその人や家族にピッタリの車を選んでくれます。
お客さんは満足できる車を買えますし、営業さんはお金をもらえた上に感謝されます。
人と犬との愛情交換も同じように、まず、こちらから愛を与えて犬からの愛を受け取る。
こんな風に考えてみてはいかがでしょうか。
私と『アイン』の間にも、この考え方が当てはまります。
犬は規則的な生活を望みますが、私は仕事の関係で規則的な生活を送れません。
そんな日が続くと『アイン』は情緒不安定になります。
でも、毎日ほんの少しでも時間をさいて愛情を与えてあげれば、『アイン』の態度は変わります。
『愛の交換』。
今年のキーワードにして、犬と接してみませんか?