犬は順位をつけたがる生き物であることはご存知ですね。
年齢や体の大きさに関係なく順位をつけて、一つでも上のポジションを狙っています。
ご飯や散歩などでオイシイ思いをできるからです。
ところで、犬はいきなり順位の変更を確信できるのかというと、ジックリとした観察から決めているみたいです。
例えば、お父さんが毎日遅く帰ってきて、お母さんが食事の用意をしてると・・・
『お母さんが一番のリーダーだ』と誤解してしまうこともあります。
お母さんや子供は「お父さんがリーダー」だと思っていても、犬から見ると違っていることが多いんですね。
室内で犬を飼うということは、犬の目線で家族関係を構築することも必要ですね。
『もぉ~、お父さん、たまには早く帰ってきてよ~』
『うるさいな~、仕事だろっ』
犬がこんな光景をみたとすると、「リーダーのお母さんに、自分より下の立場のお父さんが反抗してるっ!なんとかしなきゃ!!エ~イ、噛みついてでも教えてやらなきゃ」
なんてことにもなりかねません。
我が家に迎えたときは借りてきた猫のようだったのに、いきなり暴れたり吠えたりするようになった。
メールでアドバイスをさせていただいている方の多くは、犬がリーダーになっていることに気づいていません。
『問題行動に困っている』と、「被害者」のように感じています。
でも、犬はジックリと家族や家庭環境を観察して、『よし!俺(私)がリーダーにならなきゃ』って重い腰を上げてるんです。
こんなことはイキナリ起こることではなく、犬がサインをだしていることが多いはずです。
『よ~く観察することが大事なんです』
でも、人は犬語が理解できないので見逃すんですね。
人に従順な犬種だと本に書いてあったのに・・・
本を書く人は、犬の行動を自分なりに理解したうえで自論を書いているわけですから、
自分に都合のいいとこだけを読んで勝手な解釈をするのは危険なことだといえます。