いつもゴロゴロ寝てばかりの犬ですが(笑)、実はすごい能力があるんです。もちろん人の役に立つ能力もあります。
ココがスゴイ!犬の能力
それでは、犬のスゴイ能力を順番にみていきましょう。
目
犬は色を区別できずに白黒の世界で生活しているというのを聞いたことはあると思います。
しかし最近の研究では、どうやら「赤」は認識できるんじゃないかということが分かってきたようです。
もともと夜行性で夜に行動する動物なので、色はあまり重要ではないことから色を見分ける能力はないのだそうです。
色の認識では人に劣りますが、動くものを捕らえる動体視力と視野は人をはるかにしのいでいます。
実際に散歩をしていても、猫が歩いていたりするのを見つけるのはアインのほうが早いです。これは狩猟本能が働いているので、動くものに反応しやすいのだと思いますが、いつも関心させられます。
獲物を探しているとどうして早く見つけることができるのかは、人でも簡単な実験で試すことができます。
目をつむって「赤」を思い浮かべてください。リンゴやトマトなどから連想してもいいでしょう。30秒くらいでいいと思います。
30秒たったら目を開けて部屋をぐるっと見渡してください。
どうですか?
探そうとしなくても、赤いものが目に飛び込んできませんか?
探し物をするときにも使える便利なテクニックです(*^-^*) 。
耳
耳も犬が持っている優れた能力の一つです。雪が積もっているところをじ~っと見つめて、耳を器用に動かしていることがあります。
これによって獲物の位置と距離を測っているのだそうです。この能力はキツネも持っています。
音を聞き分ける能力は人の5千倍もあるようで、人には聞こえない高い周波数の音も聞くことができます。犬笛は、この能力を利用したものですね。
犬は寝ていても耳だけは活動しています。小さな物音がすると「ピクッ」と動きますし、聴きなれない音がすると目をさまします。
掃除機を嫌がる犬は多いようですが、これにも理由があります。
掃除機からはモーターが回る音、空気の流れる音など様々な音が聞こえてきます。
犬は耳が良すぎるために、この複雑な音を処理しきれなくて嫌がるというのが一般的な解釈のようです。
犬はストレスを解決する能力が低いので、極端に掃除機を怖がるようならケージに入れて外で待ってもらうほうがいいかも知れません。
獣医さんでも相談にのってもらえるはずですから、掃除機嫌いの犬を飼っている方は一度相談してみてください。
犬が嫌いな音はこの他にも破裂音がありますから、これを上手く使うとしつけに有効です。
スーパーの袋をゴソゴソしていたら、手を叩いて「パーン」と大きな音をたてると犬はビックリしてやめるはずです。
これ以外にも新聞紙を棒状に丸めたものでテーブルを叩くのも効果があります。
音と「しつけ」
音をしつけに使うときは、
・中途半端な音ではなく思いっきり大きな音を出す
・知らん顔して音を出す
この2点が重要です。大きな音ほど犬の記憶に残りますし、あなたが音をたてたのではなく自然に鳴ったと思わせます。
あなたがたてた音だと分かると、あなたが居ないときにイタズラするようになるかもしれません。
鼻
いわずと知れた犬の能力の代表選手ですね。匂いを嗅ぎ分ける能力は人の100万倍もあるそうです。
警察犬、麻薬探知犬、災害救助犬として活躍する姿はテレビなどでも見かけることがあります。
散歩中にも他の犬がしたオシッコをクンクンやってますけど、匂いによって「誰が」「いつ」ここに来たのか、さらには「健康状態」まで分かるといわれています。
鼻の最大の特徴は匂いを嗅ぎ分けるだけではなく、匂いに負けない能力です。匂いに負けないとは、匂いに慣れないということです。
人は同じ匂いの場所にいると、その匂いを感じなくなります。家によって匂いが違ったりしますが、住んでる人は気づかないものです。
ところが犬は匂いに負けないので、性格に嗅ぎ分けることができます。
この能力を利用して、人の病気を診断できないかという研究も進んでいます。
健康診断などで人の息や体臭から病気を発見できれば、早期に発見することができますし、検査にかかる時間を短縮することもできます。
警察犬が犯人を追跡できるのも、この匂いに負けない能力を利用したものです。
犯人が匂いをごまかそうと香水をつけたり服や靴を着替えたりすると、はっきりと目的の匂いが特定できるので犬にとっては好都合です。
逃げるときには、匂いをごまかさないようにしましょう(^o^;。