現代社会では、犬の一生は人に左右されるといえるでしょう。
生まれるのはブリーダー。
生活するのは人と一緒。
最期は人の手でお墓に。
このパターンは、ほとんどの犬が同じでしょう。
犬は人と暮らすなかで、どのような役割を果たしているのでしょうか。
誰に引き取られるかによって、運命が変わるのは分かりますよね。
動物と触れあうことで、人は安心感を覚えるといわれています。
病院への慰問がいい例ですね。
子供の情操教育にも役立っています。
保育園や幼稚園への訪問などがあります。
お年寄りだけの世帯や一人暮らしの人で犬を飼う人も、癒されたいという気持ちがあるからだと思います。
これらのパターンでは、ほぼ一般的な家庭生活を送っているといえるであよう。
一方で、本人たちは気づいてなくても、大変な仕事をしている犬たちもいます。
盲導犬・聴導犬など身近で活躍している犬たち。
日本ではどうか分かりませんが、アメリカでは盲導犬・聴導犬の飼育を服役中の受刑者にまかせている例もあるそうです。
犬と接することで、優しさや思いやりの心を育てるのが目的のようです。
その他にも警察犬・災害救助犬など、人の役に立っている犬たちもいます。
ほとんどの犬は、私たち一般家庭に引き取られて育つことになりますが、
では、私たちが一緒に暮らしている犬は、人の役には立っていないのでしょうか。
それは私たちが、どのように犬と接し、どのように愛情を与えているかによって決まるといえますね。
どのような環境にある犬であっても、「自分は人の役に立つ大変な仕事をしているんだ」
とか
「私はお金持ちの家でノンビリ暮らしてる」なんて考えていません。
「どんな犬が偉い」なんて関係ないんですね。
それぞれの犬が、それぞれの役割を果たせるように手助けできるのは、私たちだけです。