犬との正しい散歩とは

犬が室内で暮らしていると刺激も少ないので、外では犬が好きなペースで散歩してもいいのでは?といった相談もいただきます。

散歩中でもあなたがリーダー

犬にリードをつけて散歩するのは「人が犬を服従させているみたいで可哀想」と考えるのは、人として当たり前の思いやりです。

私も「ビー」との散歩では自由に行動させたいのでリードを2本つなげて、好きなところに行けるようにしていた時期もありました。

しかし、犬のことを勉強していくうちに、それは間違いだということを学びました。

理由の一つとしては


外では犬が「主導権」を持っているんだと勘違いさせること。

外では犬が自由に行動でき、散歩のコースも犬まかせ。

これでは、「あなたがリーダーだよ」と犬にいっているのと同じですね。

「ビー」は頭がよかったのか、「ちょっと、ここのニオイを嗅がせてっ」といった様子で地面のニオイを嗅ぎながら、少しずつ自分の行きたい方向に私を誘導していきました。

「まあ少しぐらいならいいか」と思ってついていくと、しばらくして、「やられたっ!」て気づくくらいのゆっくりしたスピードです(笑)。

もう一つの理由としては交通事故などです

出会い頭の事故なんて、本で読んだことはあるけど、まさは我が家では・・・

なんて甘いことは考えないでください。

いつもリードを引っ張って歩くクセのあるゴールデン・リトリーバーの家族と一緒に、いつものように散歩をしていたんですが、見通しも悪くない交差点で車と出会いがしらで衝突して「即死」でした。

その犬が大好きだった小学生の女の子は、現場を目撃してこともあってか何日も泣き続けたそうです。

ホームページでも書いていますが、車の運転手は犬が道路を歩いているとは夢にも思っていません。

私たち犬を飼っている、あるいは犬に関心がある人は犬が目の端っこに見えただけでも反応しますが、それ以外の人には「犬は見えていない」と常に注意してください。

家を出るときは「人」が最初です。

「巣」の外に敵がいないか、安全なのか、これを確かめるのはリーダーの役目だからです。

散歩にかける時間にもよりますが、例えば散歩時間が30分だとすると、最初の5~10分くらいは「ツイテ」などで人がリードするほうがいいでしょう。

それから後は、散歩をしている道路などの状況によって犬を自由にさせてあげると、犬も開放感が得られて満足します。

公園やドッグランなどがあればいいですね。

自由にさせるとはいっても、常にリーダーであるあなたを意識していなければいけません。

ちょっと意地悪して(笑)、どこかに隠れてみましょう。

犬があなたを探すようであれば主従関係は保たれています。

あるいは道路状況などでリードを放せない状況であれば、安全を確認しながら、「ヨシ」などの合図で犬を自由に行動させてあげましょう。

帰るときは「ツイテ」などで、横について歩いてもらうようにします。

私も「ビー」との別れで随分と悲しい思いをしました。

不慮の事故などで愛犬との別れを経験することがないように散歩のルールやマナーは是非守ってください。

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