犬はどこを見ているか

dog-and-man 2011年02月

あなたが犬の名前を呼ぶと、犬はあなたの「目」を見ますよね。

このメルマガでは何回も書いていますが、「あなた」がリーダーだと分かっているからです。

じゃあ、犬はあなたの目だけを見ているのかといえば・・・

そうではありません。

「えっ。犬と目が合いますよ」と思われた方が多いはずです。

でも、犬は「あなた」の全身の動きに注意を払っています。

「目を合わせ、歯を見せて笑う」

これは、人間同士によくあるコミュニケーション手段ですね。

世界中の人種や民族で違いはないといわれています。

たとえ言葉が通じない未開の土地に迷い込んで現地の人に会ったとしても、両手を広げて武器がないことを示して笑顔で接すれば、こちらに害がないことは理解してもらえるそうです。

どうしてかというと、お互いに犠牲が出るかもしれない、無駄な戦い避けようとする本能が働いた結果の行動だそうです。

赤ちゃんの表情を見ればわかりますけど、知らない人が来ても「笑顔」で迎えてくれますよね。

これは「自衛本能」だともいわれています。

動物園や山の散策中に可愛い動物を見ると、つい笑顔で手を出してしまいますが、当然相手には自分の意思が通じませんよね。

相手とのコミュニケーション手段が違うからです。

では、犬はどうでしょうか。

「歯」は犬の武器です。

人が歯を見せて近づいてきたら・・・

しかも、いつでも攻撃できる低姿勢で・・・

犬にしてみれば、好意か敵意か判断できないんですね。

「アイン」はというと、我が家に迎えた頃は人の表情に敏感でした。

「おはよっ」って笑いながら歯を見せると、ちょっと身構えたりしてました。

歯を見せない引きつった笑顔(笑)をすると、喜んで近づいてきました。

これは、犬同士あるいはオオカミでも同じで、歯=牙を相手に見せるのは、威嚇であったり攻撃の合図なんですね。

もちろん、最近は歯を見せて笑っても怖がったりしません。

コミュニケーション手段を理解してもらえたからです。

でも、やっぱり、

「アイン」自身が「悪いことをしたな」と自覚しているときに、私が歯を見せて笑顔で「おいでっ」て呼んだら、低姿勢で「シブシブ」近寄ってきます。

だから、犬は可愛いんですよね(笑)。

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