室内で飼う犬種の選び方

dog-and-man 2010年05月

犬を迎えるために最低限必要な部屋の環境について説明しました。犬の安全は元より、人も快適に共存できる環境づくりは絶対に必要なものです。

今回は室内で飼える犬種のお話です。

どんな犬種が自分の部屋で飼えるのか?

自分の飼いたい犬種は室内で飼えるのか?

部屋の大きさを目安する

結論から言えばどんな犬種でも室内で飼うことはできますが、一番問題になるのは部屋や家の大きさです。

基本的に室内ではサークルで過ごしてもらうほうが安心ですから、成犬の大きさに合わせたサークルを準備することになります。

ですから、「あなたの部屋に設置可能な大きさ」が目安になります。理想的には普段休むためのハウスとトイレを設置できる大きさが必要になります。

トイレをサークルの外に設置することも可能ですが、子犬の頃からトイレを確実にできるように、しつけにはかなりの根気が必要になります。

すぐに覚えてくれるかも知れませんし、なかなか覚えてくれないかも知れません。また、トイレがハウスに近いのを嫌がる子犬もいます。

相手は生き物ですから、個性や性格があります。

犬種固有の性格というのはある程度の予測がつきますが、わたしの経験では犬種から引き継がれた性格よりも、個体差による性格の違いの方が大きいと思います。

これは人間でも同じですよね。

犬の大きさや性格、飼育管理について調べるには「ドッグガイド」がオススメです。

 http://www.animal-planet.jp/dogguide/

152種もの犬種について、これほど詳しく解説されているのは、このサイトしかないと思います。

ちなみに、この5年間で一番人気なのはミニチュア・ダックスフンドだそうです。ワンルーム・マンションでも問題ない大きさで、性格も人懐っこい子が多いのが人気なんでしょうね。

その犬を飼えますか?

自分が飼いたい犬を本当に飼えるのか考えてみましょう。

大型犬・中型犬・小型犬

これから飼いたい犬が自分でコントロールできるかどうかも重要な要素です。

体力の弱い女性やお歳を召した方が大型犬と散歩をしていて、万が一犬が暴走してもコントロールできるかどうかの不安が残ります。

レトリバー系は比較的おとなしい犬種ですが、お菓子に対して執着心を持っていたりすると、お菓子を持っている人に向かっていくこともあります。

また、大型犬はもちろん柴犬やコーギーなど大量の運動を必要をする犬種もいます。

自分の体力や生活環境に合わせた犬種を選ぶことが大切です。

純血種か雑種か

子犬は血統書つきの純血種だけではありません。雑種(最近はMIXと呼ぶそうです)を迎えたいと思っている方もいらっしゃるでしょうから、簡単に特徴などを比較してみます。

純血種は犬種独特の性格や大きさがあらかじめ分かっているので、これらを参考にして自分の飼いたい犬種を選ぶことができます。

反面、犬種固有の潜在的疾病をもっている犬種がほとんどです。例えばミニチュア・ダックスでは、椎間板ヘルニアに注意する必要があります。

これに対して雑種は親の犬種が違うので、生まれたばかりの子犬からどちらの遺伝子が強く出るか判断できないことが多いです。

成犬になったときの顔や体の大きさもそうですし、性格も分かりません。逆にそれが楽しみだといって飼い続けている方もいます。

雑種の強みは純血種のように潜在的疾病がないといってもいいと思います。特に何代も他の犬種と掛け合わさると、強い遺伝子を持った犬しか生き残れないですから、病気に強い犬に育つわけですね。

子犬か成犬か

やっぱり迎えるなら、姿もしぐさもかわいい子犬でしょうか。

それとも何かの縁があって成犬を迎えることになるのでしょうか。

子犬と成犬の違いを簡単に比較してみたいと思います。

ペットショップやブリーダーから迎える子犬は生後50~60日くらいですから、人間に換算すると3歳に相当します。

あなたの育て方や環境に沿って成犬に成長していくことになります。
根気よくしつければ、あなたの教えた通りに覚えてくれるでしょう。

ですから初めて犬を迎えるのであれば、子犬のほうが適しています。

成犬を迎えるには、ある程度の経験が必要だと思います。今まで何年か暮らしていた環境が変わることになりますし、ルールも違うことでしょう。

犬にもかなりのストレスがかかります。

我が家の柴犬「アイン」は縁があって推定2歳で迎えましたが、最初の2週間は食事も水もほとんど摂りませんでした。

目の前に食べ物があって餓死することは絶対にありませんから、あまり心配しませんでしたが、ドライフードに肉を混ぜたり魚を混ぜたり少しは苦労しました(笑)。

前の家庭では屋外に設置されたサークルで飼われていましたが、我が家では室内ですから落ち着かないのかハウスにも入ろうとしませんでした。

幸い朝夕の散歩の時間は元気でしたから、「これは少しずつ慣れてもらうしかないな」と長期戦の構えで必要以上に相手をしないで見守ることにしました。

2ヶ月もすると、背中を向けて家で仕事をしていると「アイン」のほうから覗き込んでくるようになりました。このころから食欲旺盛になったように記憶しています。

成犬のいいところは、ある程度の分別がついていることです。

「ヨシ」とか「ダメ」とか「コイ」とか最低限のことは分かっているので、しつけは比較的楽ではないかと思います。多分これくらいのことは誰でも普段の生活で教えてるでしょうから。

 しかし、余程の経験がないとリーダーとして認めてもらうには時間が 掛かると思います。

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