アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)が3月18日に、アメリカ国内で報告されたペットの毒物中毒の事例を発表しました。
アメリカでの事例ですから日本には直接当てはまらない項目もあるでしょうけど、知識として知っておくだけでも事故を未然に防げると思います。
報告数が多い順に、トップ10を紹介します。
1.人間用の処方薬
故意に飲ませるのではなく、床に落とした薬を犬が食べてしまう事故があるようです。特に心臓病や血圧の薬は、犬にとっては命に関わるそうです。
2.殺虫剤
家の中で使うものはもとより、庭や植物に使う殺虫剤による事故です。家庭菜園などで殺虫剤を使う方は注意が必要です。
3.薬局などで買える人間用の薬や栄養補助食品
これらは食べやすいように味付けされていますから、犬にとっても大好物です。犬が絶対に触れない場所に保管しておきましょう。
4.家庭用薬品(洗剤など)
洗剤も毎日使う家庭用品なので、いい香りをつけているものが多いですね。これは私も経験があるのですが、農薬を水で薄めていたときに『Bee』が舐めようとしたので、あわてて止めたことがありました。
5.人の食べ物
よく知られているのは「玉ねぎ」ですが、それ以外に干しブドウやキシリトール製品による事故が多かったようです。
6.動物用医薬品
これは日本に直接関係するか分かりませんが、2種類の薬が犬用として除外されたそうです。薬の名前は公表されていませんでした。
7.チョコレート
チョコレートが犬によくないのは多くに方がご存知だと思いますが、嘔吐・下痢・心拍数上昇・痙攣などの原因になり、食べ過ぎると命に関わります。
8.殺鼠剤
都会に住まれている方には馴染みが薄いでしょうけど、ねずみが繁殖しやすい環境では殺鼠剤がよく使われます。動物が食べてくれるような匂いになっているので、犬も食べてしまいます。小さな動物用なので量は少ないのですが、内出血、腎不全、痙攣などを引き起こします。
9.植物
花や葉っぱはもちろんですが、ぶどう、リンゴやさくらんぼなど394種類が犬に有毒なことが分かっています。
10.園芸用品
庭のある家が多いアメリカの土地柄でしょうか、肥料などの園芸用品を食べてしまう事故が第10位になっています。
英語サイトですが、
http://www.aspca.org/pet-care/animal-poison-control/top-pet-toxins-2013
に詳しい解説があります。