犬が人と仲良く暮らせるのは、犬に柔軟性があるからではないでしょうか。
「お手」は定番ですから、ほとんどの人が教えていることでしょう。
でも犬同士で「お手」なんてやらないですよね。
犬にしてみれば前足は急所なので、自分以外にゆだねるのはすごい勇気がいることなんです。
ホームページでも紹介していますが、「お手」を初めて教えるときの注意点は絶対に握らないこと、あくまでも乗せるだけ。
これが原則です。
ちょうどいい例として、『ビー』の事例を紹介しますと、
あるとき見知らぬ人が話しかけてきたのですが、犬好きのようだったのでしばらく立ち話をしていました。
「お手」できるの?と聞かれたので、「どうぞ、やってみてください」と答えました。
ところが、その人は人と握手をするように、「ギュッ」と握って、しかも振ってしまったんですね。
『ビー』はビックリして「ギャン」と叫びました。
痛いことをされないから嫌な「お手」も我慢しているのに、犬にしてみれば「約束が違うだろ~」って言いたいんだと思います。
「おすわり」や「ふせ」も犬同士ではやりませんよね。
言葉じゃなく、その場の雰囲気というか、犬同士の「しきたり」でやるものなんですね。
人の都合を優先するのではなく、お互いは幸せに共存するにはどうしたらいいのか。
これを考えられるのは、『あなた』だけです。
犬は人に関する本なんて読まないですし、このメルマガも読んでくれません(笑)。