人の生活に慣れてもらおう

dog-and-man 2012年06月

犬が人と仲良く暮らせるのは、犬に柔軟性があるからではないでしょうか。

「お手」は定番ですから、ほとんどの人が教えていることでしょう。

でも犬同士で「お手」なんてやらないですよね。

犬にしてみれば前足は急所なので、自分以外にゆだねるのはすごい勇気がいることなんです。

ホームページでも紹介していますが、「お手」を初めて教えるときの注意点は絶対に握らないこと、あくまでも乗せるだけ。

これが原則です。

ちょうどいい例として、『ビー』の事例を紹介しますと、

あるとき見知らぬ人が話しかけてきたのですが、犬好きのようだったのでしばらく立ち話をしていました。

「お手」できるの?と聞かれたので、「どうぞ、やってみてください」と答えました。

ところが、その人は人と握手をするように、「ギュッ」と握って、しかも振ってしまったんですね。

『ビー』はビックリして「ギャン」と叫びました。

痛いことをされないから嫌な「お手」も我慢しているのに、犬にしてみれば「約束が違うだろ~」って言いたいんだと思います。

「おすわり」や「ふせ」も犬同士ではやりませんよね。

言葉じゃなく、その場の雰囲気というか、犬同士の「しきたり」でやるものなんですね。

人の都合を優先するのではなく、お互いは幸せに共存するにはどうしたらいいのか。

これを考えられるのは、『あなた』だけです。

犬は人に関する本なんて読まないですし、このメルマガも読んでくれません(笑)。

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