犬の嗅覚の不思議

dog-and-man 2012年06月

犬の嗅覚は人の百万倍以上あるといわれているのはご存知ですよね。

例えば「ソソウ」をした場所に芳香剤をかけたとすると、その匂いでオシッコの匂いが消えるかというと・・・

消えないんですね。これが。

人は嗅覚が鈍感なので消えたと思っているだけで、犬にしてみれば強力なニオイの比較対象があるので
かえってオシッコのニオイを引き立ててしまいます。

ほとんどの犬がこれくらいの能力は持っていると考えられています。

ですから、消臭剤を使うほうが犬には効果的なわけです。

では犬はニオイをどのように感じているかというと、

例えばカレーの匂いをかいだときには、

「う~ん、ターメリック、コリアンダー、クミン、カルダモン・・・
いろんな材料が使われてるわね~。」

こんな風に感じています。

私たちはそこまで匂いに敏感でないため、全体が交じり合って「いい匂い」と感じています。

犬が一流シェフのフルコースを食べたとしたら、レシピがすべて分かってしまうので、犬はレストランを開くことはできないでしょうね(笑)。

ところで、犬は人によって改良されていろんな犬種が作られましたよね。

なので、匂いを感じる能力も犬種によって違います。

警察犬としてよく見かけるシェパードは「間接型」といわれ、地面などについた匂いをかぎ分ける能力にすぐれています。

それに対して「直接型」は空気中に漂う匂いをかぎ分けます。

セッターなどの猟犬は空気中を漂ってくる獲物の匂いから、方向や距離を知ることができるといわれています。

用途に応じた能力にすぐれた犬同士を交配させて、現在の犬種に落ち着いたというわけです。

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