犬の聴力

dog-and-man 2011年05月

犬は人より耳がいいことよく知られていますよね。

単純に周波数を比較すると、高いほうの音では、人の2万ヘルツに対して犬は3万ヘルツ。

しかし低いほうの音はというと、人の16ヘルツに対して犬は65ヘルツだそうです。

高いほうの音が、人よりよく聞こえるということです。

犬笛はこの特性を利用して、人が聞こえない高い音を出すように作られています。

しかし、音に対する犬の能力は単に周波数だけではありません。

リズム感と音を聞き分ける能力が、人よりはるかに優れてるんですね。

例えば足音。

家族の歩く特徴を音で判断できるので、外出から帰ってくる家族をいち早く知ることができます。

自動車でも。
「アイン」の大好きな人が車で我が家に来ると車は見えてないのに大喜びです。

同じ車種でも違う人の車にはほとんど反応しません。

エンジンなど車からの音を聞き分けてるんですね。

これは洞穴などに住んでいた頃に発達した能力でしょう。

外敵が近寄ってくるのか、群れの仲間が帰ってきたのかをいち早く判断しないといけないからですね。

音のリズムを聞き分ける能力があるから、天才音楽家なのかというとそうではないようです。

時々音楽に合わせて歌う犬がテレビなどで紹介されますが、これはリズムに乗っているのではなく特定の音に反応して遠吠えしてるだけです。

クラシック音楽を聴いて落ち着いているように見える犬も、家族がリラックスしているので自分もリラックスしているだけです。

素晴らしい犬の聴力ですが、犬種による違いはほとんどないというのが調査の結果で分かっているそうです。

また、寝ているときにも耳だけは起きています。老犬では熟睡すると耳も休んでしまいますが、若い犬は寝ながらも周囲の音には注意をはらっています。

しかし、歳とともに耳の能力は衰えてきます。また年齢に関係なく耳の異常が起きていることもあります。

犬の名前を呼んでもこっちを向かないのは、あなたを無視しているのではなく耳が悪くなっているのかもしれません。

耳が悪いのかどうかを調べるには、後ろからソッと近づいて犬に触ってみる方法があります。

かなり驚いた様子をみせるようなら確実に耳の異常ですから、折をみて獣医さんに相談してみるのがいいでしょう。

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