犬を飼うために覚えておきたい飼い主の責任です。
●犬のフン
先ほどの犬のフンを放置する件についてですが、法律違反かというと、ズバリ法律違反です。
しかし、軽犯罪法違反ですから、すぐに逮捕されることはまずありません。
罰則も比較的軽くて、
「1日以上30日未満の拘留もしくは1000円以上1万円未満の科料に処す」
とあります。
その他にも、各自治体が独自に条例を定めていることもありますが、こちらも悪質なケースにしか適用されることはないようです。
実際には、どちらも何度注意してもきかない場合にのみ適用されるようです。
●畜犬登録・狂犬病予防注射
自治体に「犬を飼いました」と届けることです。
目的は、狂犬病が日本で見つかったときに蔓延するのを防ぐためです。
自治体から狂犬病予防注射のお知らせが届きますから、合同会場か獣医さんで注射をしてもらうことになります。
狂犬病は発病すると死亡率100%の病気ですから、狂犬病予防の注射は1年に1回必ず受けてください。
●飼い主の管理責任
『動物の愛護及び管理に関する法律』というのをご存知ですか。
結構長い法律ですけど、私たちが関係する部分は短くて抜粋すると次のようなものです。
・命があるものを所有していることを自覚しなさい
・動物の種類や習性を理解しなさい
・動物の健康と安全の管理をしなさい
・狂犬病予防の注射を受けなさい
・他人に迷惑をかけてはいけません
大体このようなことが私たち飼い主の義務になっています。
もちろん動物虐待については、飼い主だけでなくすべての国民が対象です。
違反者の罰則も重く、違反した条項によって違いはありますが、1年以下の懲役から百万円以下の罰金となっています。
法律ですから解釈のしかたはいくらであるのですが、人にケガをさせたり、ワンワン吠えるといって訴えられたりしたら、他人に迷惑をかけたことになるので飼い主の責任は重いですね。