『エド理論』

dog-and-man 2011年11月

犬のしつけを解説する本やホームページはたくさんありますが、しつける方法を伝えるだけにとどまっていることが多いのに気づかれた方も多いことでしょう。

そこで、その方法を試してみるのだけど上手くいかない。

犬にはリーダーになろうとする性質と、リーダーに従おうとする、アルファ・シンドロームがあるので、リーダーにさせないように厳しくしなくては。

それでも犬はいうことを聞いてくれない。

ウチの子はダメなのかしら。

ついつい、こんなことを考えてしまいます。

私も「ビー」を飼い始めたころは、こんなことを考えたこともありました。

柴犬はこういう性格なので、このようにしつけましょうとか、そんな本も真剣に読んでいました。

でもよく考えてみれば、犬も人と同じでそれぞれ性格が違います。

持って生まれた性質は変わりませんが、家庭環境や育つ中での外部からの刺激、あるいは家庭環境や扱われ方などによって性格は大きく変わります。

性格に合わせたしつけ方法があるんですね。

アルファ・シンドロームがあるから、常にリーダーのように振る舞わなきゃ」と考えたこともありますが、一歩間違えると単なる「偉そうにしている人」になってしまうこともあります。

これでは犬との信頼関係は築けません。

「それは分かるけど、じゃあどうしたらいいのよ」

自慢するわけではありませんが、「ビー」を見た人からも「アイン」を見た人からも、「どうしたら、そんなにいい子にしつけられるの」とよく聞かれます。

いろんな犬に関する本をたくさん読んだから、獣医さんやトレーナーさんからアドバイスをもらったから・・・

確かに知識だけは、普通の飼い主さんよりも多いと思いますが、それだけではないのではないかと最近気がつきました。

それは、ある一つの習慣です。

誰にでもできます。

以前のメルマガにも書いたことがありますが、その時はこの習慣がそれほど重要だとは思っていなかったので
サラッと流した程度でした。

でも今は、かなり重要だと思っています。

そもそも犬とは・・・

「早く教えろよ!!」って聞こえてきそうなので結論を先に書きます(笑)。

それは、『犬に話しかける』ことです。

しつけや遊ぶときだけではなく、できるだけ頻繁に話しかけることです。

朝、目があえば、「おはよっ、暑かったけどよく寝られた?」とか、

「ご飯にしようか。お肉と魚どっちがいいかな」とか

あらゆる場面で話しかけます。

いけないことをした時も、「ダメ」と叱るだけでなく、「これはこれこれこうだからダメなんだよ」しばらく話しかけます。

叱り続けるのでなはく、話しかけるのです。

当然、犬にしてみれば何を話されているのかは理解できませんが、表情や話し方から何を伝えようとしているのかは理解しようとしているはずです。

犬は人の行動を、見ていないようでシッカリ見ているものです。

散歩中にあなたが友だちと出会ったとすると、「あ~あ、またしばらく立ち止まったままだよ」なんて考えているかも知れません(笑)。

それでも、「人と人が出会うと話を始める」これは犬も理解しているはずです。

家族とでも友だちとでも。

だったら、「人と犬でも、この関係が当たり前じゃないの」ってことに気づいたわけです。

室内では犬と目が合う機会が多いと思います。

友だちとのように長話(失礼)をする必要はありません。

たとえ忙しくて相手ができないとしても、一言二言声をかけることはできるはずです。

本を読んだりアドバイスを受けたりしたこと以外で、私が習慣としてやっていることといったら、これしかないのです。

これを『エド理論』として、次の学会で発表する予定です。
(どんな学会があるのかも知らないって(笑)

タイトルとURLをコピーしました