わがまま、家族に吠える、噛み付く、こんなはずじゃなかったのに・・・
犬のしつけの第1歩は、リーダーは誰かを教えることです。
どのケースも、【犬】が家族のリーダーになってしまった不幸な結果 です。リーダーは【人】でなければなりません。
リーダーの条件とは
「理想の上司ベスト10」とかが発表されていますが、リーダーとは尊敬されるのが条件だと思います。【人】と【犬】との信頼関係を意識して「しつけ」るようにしましょう。ただ乱暴にしつけるのはイジメです。
犬は言葉を喋りませんし、あなたが話してることも理解できません。「あなたはリーダーじゃないのよ」と話しかけても、犬には伝わりません。日常のあなたや家族の行動をジ~ッと観察して、誰がリーダーかを判断します。
では、犬は何を基準にリーダーを判断するのでしょうか。日常生活の簡単なことで、あなたをリーダーと認めてくれます。
名前を呼ばれてあなたの【目】を見るか
犬の名前を呼んであなたの目を見るようなら、リーダーとして認めています。逆に「ワンワン」と呼ばれて、あなたが犬の目を見るようでは犬がリーダーですから、吠えてる時は犬を【無視】します。
名前を呼ばれると楽しいことがある、と覚えさせることが必要ですから、名前を呼んでから叱ることは絶対にしないでくださいね。
食事の時間を守る
食事を与えてもすぐに食べないで、気が向いたときに食べる犬もいるそうです。食事は命を保つのに一番大切なものですから、食事を好きな時に食べられるのはリーダーの特権ですしリーダーが支配するものです。
食事は一口でもいいので、人が先に食べてから犬に与えます。欧米ではone bite cookieといって、家族全員が一口だけクッキーを食べてから犬に食事を与える習慣があります。
食事の時間は15分間と決めたら、食事が残っていてもこの時間を過ぎたらさっさと片付けます。そうしないと、あなたを食事係だと判断してしまいます。
鼻(おでこから鼻先にかけて)に手をかける
歯は犬の武器ですから、威嚇してウ~ッと唸る時も歯をむき出します。この武器となる部分を触らせるのは、リーダーに対してだけです。子犬のころは、指で輪っかをつくると甘えて鼻を入れてきます。
薬を飲ませたり歯磨きをするにもこの部分を触ることになりますから、普段のスキンシップで自由に触れるようにしておく必要があります。
散歩中も鼻を手にかけて方向をコントロールすると、簡単にあなたの行きたい方に顔を向けさせることができます。
仰向けにさせる
お腹を見せる行為は、相手に対する服従の意味があります。最初は嫌がりますが胸からお腹にかけて優しくなでてあげ、仰向けになることは気持ちいいことだと教えます。
逆に仰向けに寝ているあなたの上に犬が乗ることは、犬がリーダーだと思わせてしまいますから絶対にさせてはいけません。
玄関の出入りはあなたが先
散歩などで玄関から出る時はもちろん、入る時もあなたが先です。進行方向の安全を確認するのはリーダーの役目なので、犬に譲ってはいけません。
遊びでも主導権はあなた
ボールやタオルなどのオモチャで遊んであげるのは犬にとってもストレスの発散になり良いことですが、遊びの終わりはあなたがオモチャを取ります。タオルの引っ張りあいになっても、あなたが勝つようにしてください。
ほめる・しかるは徹底する
例えば、「スワレ」を命令して犬が座ったときは必ずほめてあげます。ほめたりほめなかったりだと、犬は良いことなのか悪いことなのかが判断できず、人のいうことを聞かなくなるかもしれません。
反対にしかるときも、これは「しかる」と決めたら必ずしかります。家族がいる場合は、家族全員で徹底します。しかったりしからなかったりでは、犬が混乱します。
犬は時々人を試して自分の順序を確認しようとしますから、人が上位であることを知らせるには、ほめる・しかるを徹底して守ることが大切です。
効果的な犬のしつけ
テレビでもお馴染みのドッグ・トレーナー、藤井聡さんが教える犬のしつけ方法。
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藤井聡さんの訓練を我が家の『アイン』でも試してみましたが、これだけ短時間に犬の行動を変えられる方法を、他に知りません。
犬のしつけが上手にできれば、犬にもあなたにもゆとりができます。
お行儀がいい犬と一緒にお散歩していれば周りの人からも羨ましがられますし、他の人にしつけ方法を教えてあげれば、あなたも人気者になるかも知れません。
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