その場を動かない待ては、事故を防ぐためにも必要です。
待ての教え方
お菓子を持っている子供に向かっていったり、入ってはいけないところに行こうとするのを制止するのに必要です。また交叉点や道路の横断時に一旦待たせることで、出会い頭の交通事故を防ぐことができます。
- まず、あなたの正面に座らせてください。
- 犬の目の前で、大きく手を広げます。
- 犬の目を見たまま、少し大きな声で「マテ」と強く言います。
- 手を出して犬の目をみたまま数歩下がり、「ヨシ」あるいは「コイ」といって犬を呼びます。
これを繰り返して、待つ時間を徐々に長くしていきます。公園など広いところであれば、リードが届く範囲で、犬との距離を少しずつ広げていきましょう。
食事やオヤツを与えるときも待たせましょう
食べ物を与えるときにしつけるのも効果的です。犬にしても、「マテ」がどういう意味なのか理解しやすいと思います。
手に持っているオヤツを与えるときに、指ごとくわえることがありますが、ケガの原因にもなりますので、絶対に直したいクセです。このクセは簡単に直せます。
- オヤツを、ホンノ少しだけ見えるように持ってください。
- 待たせた後に「ヨシ」といって指をくわえてきたら、「痛ぁ~い」と大袈裟に声を出して、オヤツを与えるのをやめます。
- そして、犬の前で指を痛そうにして見せます。
- もう一度、待たせてからオヤツを与えます。
これを何回か繰り返せば、指に歯が当たらないように注意して食べるようになるはずです。すぐにクセがなおらないようなら、一旦オヤツを与えるのをやめて、2~3分後にもう一度試します。
これも、犬の性格によっては直りにくいかもしれませんが、あきらめずに繰り返してくださいね。